【肉眼心眼】宿泊客減少に待った、花火大会5回増発 ドーンと計18回

宿泊数が14年ぶりに300万台を回復し、308万人を記録した昨年度の反動もあり、5月以降、熱海市の宿泊者数が微減している。基幹産業の小さな変化に市が素早く動いた。即効性があり、集客力が高い、海上花火大会の春、秋の増発である。
市が発表した平成29年度(2017年)熱海海上花火大会開催日程によると、打ち上げ回数を今年度(正規分)より4回増やし、計17回打ち上げる。ほかに3月11日に28年度分として1回追加。29年度は春季を2回→5回、秋季を1回→3回に増やす一方、冬季を3回→2回に減らし、夏季は6日に据え置いた。
夏冬の回数を抑え、春秋を増やしたのは「繁忙期の7、8月と12月はホテル旅館が満パイ状態にあり、キャパシティー的に増客は難しい。その分を春秋の誘客につなげる」(稲田達樹観光建設部長)狙いがある。四季を通じて伝家の宝刀で集客する方針。
来年3月11日の追加打ち上げは、先の9月定例会で600万円の補正予算を組み、決定した。来年度の開催分は、当局が新年度の予算を編成し、議会の承認を得る必要があるが、誘客には早めに日程を発表し、旅行代理店等に知らせる必要があり、反対の声は少ない。民間団体主催分の花火を除けば、1年度に17回打ち上げるのは過去最高という。市制施行80年のメモリアルイヤーとなる平成30年を最高の形で迎えたいという、斉藤栄市長の強い意欲が見て取れる。
◆平成29年(2017年)
春 3/11(土)・4/15(土)・5/13(土)・6/10(土)
夏 7/23(日)・7/28(金)・8/5(土)・8/8(火)・8/18(金)・8/20(日)・8/24(木)
秋 9/18(月祝)・10/9(月祝)・11/12(日)
冬 12/10(日)・12/17(日)
◆平成30年(2018年)
春 1/14(日)・2/12(月祝)
※29年3月11日の開催は28年度分

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