【経済】「熱海駅ビル」地元説明会 テナント名明かされず紛糾

今年秋の完成、開業を目指し建設中の熱海駅ビル(地上4階建て、店舗面積約2421平方メートル)を運営するJR東日本の関連会社「湘南ステーションビル」は、静岡県に大規模小売店舗立地法(大店法)に基づく届け出を行った。これを受けて、3日夜、市いきいきプラザで地元説明会を開いた。
説明会では、大店法に基づいて2月1日に県に新設届け出を提出し、届け出から8カ月後の10月2日以降に開業。昨年6月に実施した交通量調査に沿って駐車台数を52台、駐輪場を8台にすることやビルの1、2、3階に入る大まかなテナントの概要などが示された。しかし、具体的なオープン日やテナント名の説明は一切なく、出席者から不満の声が相次ぎ、紛糾した。
関心が高い「成城石井」など市内外のテナント出店については「現在、秋の開業に向けて調整中」と明言を避け、「開業プレス(報道用広報)で公表したい」と回答。時期については昨年開業した茅ヶ崎駅ビル「ラスカ」を例に出し、オープンのおよそ2カ月前とした。
出席者からは「実名はともかく、スーパーが入るとかもっと具体的に説明してもらわないと、地元商店街は対応できない。誠意をもって情報公開してほしい」の声が上がった。
70台が予定されていた駐車台数が52に設定されたことについても、「交通量調査を年間でもっとも観光客が少ない6月(28日、29日)に実施して台数を決めているが、なぜ閑散期に行ったのか。混雑する7、8、9月にも調査して判断すべきでは」と質したが、「大店法届け出を作るタイムスケジュールの中でたまたまその時期になった」と釈明。
夏、冬の繁忙期は、駅周辺が送迎等の自動車で交通渋滞が起きており、そこに駅ビルがオープンすれば、さらに拍車がかかる。およそ30人の出席者からは、自分たちが伝えたいことだけを話し、こちら側が聞きたい事には言えないと。大店法に沿った説明会のための説明会――の声が多くあった。出席者の一人は「これでは協力を求めている熱海市も納得しないと思いますよ」とJR東日本側に不満をぶつけた。

◆熱海駅ビル
1階 観光客用店舗 土産物店 食事文化 観光サービス
2階 物販 カフェ 地域住民用店舗など
3階 物販 飲食店数店
4階 イベントスペース
◆駐車場 現在の駅ロータリーの市営駐車場(19台)は駅ビルオープン後も存続。ちなみに以前のタクシープールは60台が駐車。

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