今年3月19日に就役した海上自衛隊の掃海艇「はつしま」が22日、熱海港(ナナハン岸壁)に初めて入港し、一般公開を行った。熱海観光防災実行委員会(村山憲三委員長)が市民の防災意識をたかめようと、海上自衛隊、自衛隊静岡地方協力本部の協力を得て開催したもので、多くの市民が自衛隊員に案内され、艇内を見学した。
掃海艇は海の中の機雷を取り除いて海域の安定を図るのが任務。光ファイバーで艦艇からカメラを見ながら操作し、海中の機雷を掃討する。
機雷は船の磁気に反応するため、従来掃海艇の船体は木製だった。しかし、3代目となる新艇はつしまはFRP化(強化プラスチック)された船体に進化し、艦齢(耐久年数)が16年から30年に延びた。FRPの掃海艇としては世界最大のクラス。
一般公開前、士官室では鈴木厚志艇長主催の茶話会が開かれ、高橋幸雄前、杉山利勝現議長、勝俣孝明衆院議員秘書の金子正樹氏、原口尚文伊豆山神社宮司、土屋千秋消防長、自衛隊協力会の清水正彦、川口慶治氏、村山憲三実行委員長が出席。通常は、機雷除去を任務とするが、小型で浅きっ水の掃海艇は大型艦艇の入港できない港湾に入港できるため、災害時に直接被災地に対する支援ができる、との説明を受け交流を深めた。
一般公開は23日も行う。
◆掃海艇はつしま 基準排水量570トン、全長60m、最大幅10.1m、深さ4.5m。出力2200馬力、速度14ノット、定員48名。20ミリ遠隔管制機関砲1基、機雷掃海に小型係維掃海具1型と感応海掃具1型、機雷掃討に水中航走式機雷掃討具を装備。
◆一般公開 23日(土)08:30~11:00(艇内公開は12:00~12:30)
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