来宮神社(雨宮盛克宮司)は5日、本殿近くの大楠の前で「大楠祭」を斎行した。神事に続き、巫女(みこ)が「大楠の舞」を奉納、健康長寿を祈願した。
雨宮宮司によれば、大楠の舞は、歌人佐佐木信綱が詠んだ「来宮は樹齢二千年の大樟のもと御国の栄え祈りまつらむ」という歌にちなんで29年前につくられた。十二単(ひとえ)に身を包んだ巫女が生田流筝曲宮城会・山形社中が奏でる琴と太鼓、笛、歌に合わせて優雅に舞った。この舞は、大楠が新葉を付け、もっとも生命力に満ちあふれる5月5日にだけ捧げられる。参集殿の屋上では笛怜會が和太鼓を演奏し、多くの参拝者をもてなした。
ご神木「大楠」は、近年、「パワースポット」として全国に知れ渡り、年々、参拝者でが増加。大楠の落ち葉を財布などに入れ、お守り代わりに大事にしている人も多い。
◆来宮神社の大楠 高さ26m、幹回り24m。全国で2位、本州で1位の巨木。大楠の回りを1周すると寿命が1年伸び、誰にも告げず1回りすれば、願い事がかなうと言われている。樹齢2000年以上で国の天然記念物。
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