今月6日、航空自衛隊のジェット機墜落事故で27歳という若さで亡くなった聞間(ききま)祐太さんの告別式が17日、熱海市下多賀のJAホール南熱海でしめやかに営まれた。
前日までは晴れやかな陽気だったが、この日は祐太さんとの別れを惜しむかのように“涙雨”が降るなか、斉藤栄市長、親戚友人、航空自衛隊入間基地関係者、網代連合太鼓関係者など300人が参列した。会場には航空自衛隊や阿治古神社例大祭での思い出の品を展示したメモリアルコーナーが設けられ、参列者の涙を誘った。
600人超が訪れた前日の通夜に続いて、高徳寺の佐藤雅人住職の読経が流れる中、遺族、弔問客が順に焼香した。
喪主あいさつでは母親の小川富規乃(ふきの)さんが「短い生涯でしたが、祐太はフライトとお祭りが大好きでした。今日は最後のフライト、みなさまに作っていただいた思い出の中で楽しく、楽しく旅立たせてあげたい」と声を詰まらせ、「このようなことになりましたが、自衛官だった息子のことを誇りに思っております」と気丈に話した。
◆斉藤栄市長 市長になって最初(2007年)に自衛隊入隊激励会で送り出したのが、聞間祐太さんだった。今日、お母様とその際の話をし、当時の決意の言葉を記した文書を読み返しているという話を伺い、涙が出た。素晴らしい青年でした。心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
祐太さんが毎夏、地元の阿治古神社の例大祭で旭町若衆組の山車を引くのを楽しみにしていたことから、網代地区5町内(宮崎、宮町、町栄、片町南町、旭町)の若衆が集まり網代連合太鼓として「四丁目」を、祐太さんが組員だった旭町が「鎌倉」を演奏。大好きだった祭り太鼓が流れる中、祐太さんのひつぎが乗った霊きゅう車を見送った。
旭町若組衆の演奏 動画…IMG_2984
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