【観光】進水式で使った「銀の斧」を市に寄贈

掃海艇「はつしま」(定員48人)の鈴木厚志艇長は22日、熱海市役所に田辺国治副市長を訪ね、熱海港初度入港のあいさつをするとともに、昨年12月6日に行った「はつしま」命名・進水式の支綱切断(しこうせつだん)で使用した「銀の斧」を寄贈した。

「支綱切断」とは、新たに建造された船舶を造船所に最後まで繋げている「支綱」を切断する儀式。至綱を切断すると船が会場に滑り出し、進水する。海上自衛隊では支綱切断に銀の斧を用いている。その際に使用した「斧」は横須賀地方総監部で保管されていたが、はつしまの支綱切断を行った武居智久海将(海上幕僚長)の「艇名地の熱海市に寄贈されるべきである」との意向を受け、この日を迎えた。

「はつしま」は僚船「えのしま」「ちちじま」とともに横須賀地方総監部の第41掃海隊に所属。横須賀港を母港に岩手県から三重県までの太平洋沿岸一帯の海域を守り、通航船舶の安全を確保する。機雷除去の訓練は相模湾と伊東沖で実施する。

災害派遣も大きな任務で、小型で浅きっ水の掃海艇は大型艦艇の入港できない港湾に入港できるため、物資等の輸送や捜索・救助活動も託されている。

◆田辺国治副市長の話 銀の斧は当面第一庁舎の玄関入口に展示し、市民の防災意識の向上につなげたい。将来的には艇名地の初島に展示し、島を訪れた観光客の皆さんにも、ご覧になっていただこうと考えている。
◆鈴木厚志艇長の話 掃海艇「はつしま」は災害時には物資の輸送や捜索活動を行い、熱海や伊東沖で防災訓練も実施しており、熱海市との協力関係を大事にしたい。

◆艇名の由来 掃海艇の名称は島の名、海峡の名を付与することが標準とされ、鎌倉時代の和歌にも詠まれた由緒ある島「初島」は知名度も高く、隊員の士気及び艦に対する愛着心を高揚するに十分と判断。小野寺五典防衛大臣(当時)が決定した。

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