バレンタインのデーの14日、熱海市の杉本鰹節商店は、魚祭りが開かれた熱海魚市場で「煮干し」をふるまった。発端は昨年12月に開催したA-biz(熱海市チャレンジ応援センター)のワークショップ。同商店4代目の杉本隆さんが「実は、バレンタインの2月14日って全国煮干協会が決めた煮干しの日なんです。煮干しで熱海を盛り上げませんか」と提案した。ロマンチックなバレンタインのイメージとは対極の「煮干し」だが、出席者たちは「そのミスマッチがいいじゃないか、面白い」と実施を決めたという。
この日のイベントでは来場者にカタクチイワシの煮干しのだしで作ったみそ汁を振る舞い、浜焼きコーナーの利用者にはおつまみ用の煮干しをプレゼント。店頭では煮干しだしの試飲や商品販売も行い、「2月14日は煮干しの日」を宣伝。常識を打ち破る企画が、マンネリ化し始めた魚祭りを引き締めた。
◆煮干しの日 「に(2)ぼ(棒=1)し=4」の語呂を合わせ。煮干しの普及を目指して全国煮干協会が1994年に制定。
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