【市政】湯らっくすマラソン、中止から消滅へ 市長が明言

熱海市が1985年から3月に開催し、東日本大震災に伴う津波の心配から2012年大会を最後に開催を自粛している「熱海湯らっくすマラソン」が、このまま消滅することが分かった。8日の市議会一般質問で竹部隆議員の「市民のマラソン熱は高まっている。市内外から3000人以上が参加し、その応援家族を含めると経済効果も大きい。代替案はあるのか」の質問に斉藤栄市長が「安全面の問題から、代替案の検討は終了したものと考えている」と話し、ビーチラインコースを含め、市街では市主催のマラソンは開催しない考えを示した。
「高低差0メートルの海岸線を走る人気の大会であるが、地震発生時に参加者の安全を確保できない。代替案は①新たなコースにし、親水公園を起点に135号や市街地を走るコース②安全対策を考慮した上てビーチライン既存コースの2案を検討してきたが、両案とも参加者の安全面の確保などが解消されないことから、市は代替案の検討を終了したと考えている」と話した。市長はマラソン開催を有力な誘客の柱に位置付けながらも、運営体制や財政負担、安全面が担保されないことから、市主体のマラソン大会は開催せず、民間主体で長浜海浜公園で開催している「南熱海夕空絶景マラソン」を支援して行く方針を表明した。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

竹部隆議員

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2023-8-23

    熱海海上花火大会に1万2千人、手荷物預かり場に長い列

    熱海海上花火大会の夏季シリーズ第5弾が8月22日夜、熱海湾であり、1万2千人(主催者発表)が…
  2. 2023-8-21

    被災地を照らす大輪の花火 伊豆山港で海上花火大会

    熱海市の伊豆山港で8月20日、伊豆山温泉海上花火大会が開催された。午後8時20分から35分ま…
  3. 2023-8-17

    お盆の夜焦がす網代温泉海上花火大会 去り行く夏惜しむ

    熱海市の網代湾で8月16日午後8時30分から、網代温泉海上花火大会(同温泉観光協会主催)が開…
  4. 2023-8-17

    熱海市で「百八体流灯祭•送り火」長浜海岸に110基のかがり火

    熱海市のお盆の伝統行事「百八体流灯祭」(多賀観光協会主催)が8月16日夜、多賀地区の長浜海岸…
ページ上部へ戻る