熱海芸妓(げいぎ)が芸能の神様とあがめる来宮弁財天の例祭が23日、来宮神社であった。雨宮盛克宮司が祝詞を奏上し、神社総代や役員らとともに熱海芸妓の豆一(まめかず)さんが参列し、玉串を奉納して芸事の上達を祈願した。
本殿の隣に鎮座する弁財天は、もともとは金華山(宮城県)に祀られていたが、のちに秩父霊場(現秩父神社)を経て、卜占により 来宮神社に安置されたという。「七福神」の一員で財宝神としての性格を持つが、来宮神社では大正時代から芸妓衆が芸能の神として崇拝。現在でも熱海芸妓衆が連日、芸事の上達を願い参拝している。
この日、一般公開された「来宮弁天像」(高村光雲作)は、来宮神社の神宝の一つで開運、芸能の神として全国的に知られる。一般公開は例祭の時だけとあって芸能関係者も含め、多くの参拝者が訪れた。
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