熱海を舞台に撮影した映画「小さな声で囁(ささや)いて」が3月16日から東京・中野区の映画館「ポレポレ東中野」で上映される。新人映画監督の山本英(あきら)さんが東京芸術大大学院映像研究科の卒業制作で監督した作品で、「マルセイユ国際映画祭」の新人コンペティション部門に出品したほか、世界最大の自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル2018」で入選した。
結婚を考え始めた男・遼と乗り気になれない女・沙良が3泊4日で熱海を観光し、未来像をうまく描けずすれ違っていくさまを描いた物語で、それぞれの心情をたどるようにつづっている。熱海市民もを“役者”に起用し、NPO法人エイミック理事長の小倉一朗さんも出演している。
アタミロープウェイ、熱海玉の湯ホテル、沢田政広記念美術館、マリンスパあたみ、ロマンス座(元映画館)、初島などで撮影した。
フランスの高級紙「リベラシオン」が、同監督の手腕を「山本は穏やかな眼差しで修復困難な“愛の物語”を熱海の街に映し出した」と評するなど、国内外で高い評価を得ている。脚本だけに囚われず、被写体との対話によって映画を紡いでいくドキュメンタリーのようなスタイルで描き、国内外で高い評価を得ている。今回が初の劇場公開。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■出演 物語。大場みなみ、飯田芳、山崎陽平、中野目理恵、小倉一郎、レイ・アルフォンソ正田、熱海釜山レイ
■劇場 ポレポレ東中野
3月16日(土)~3月22日(金) 20:30開始
3月23日(土)~3月29日(金) 21:00開始
いずれもレイトショー
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