伊東市の旧伊東マンダリン岡本ホテル跡地購入取引を巡る汚職事件で、土地を所有していた業者に便宜を図る見返りに現金1300万円を受け取ったとして収賄罪に問われた前市長、佃弘巳被告(72)に、東京地裁は3月18日、懲役2年、追徴金1300万円(求刑懲役3年6月、追徴金1300万円)の実刑判決を言い渡した。
永渕健一裁判長は被告が退職金を返納する意向を示していることや、高齢で健康不安を抱えている点を考慮しても「自ら計画し首謀したもので、手口も巧妙」と指摘。「刑の執行を猶予すべきではなく、実刑に処するのが相当」と判示した。
判決によると、佃被告は2015年8~9月、伊東市による土地購入に際して便宜を受けた事への謝礼と知りながら、土地を所有する業者から300万円を直接受け取ったほか、仲介者を通じて現金1000万円を受け取った。
同事件では、佃被告に賄賂を渡したとして、元建築会社社長の森圭司郎被告(48)が贈賄罪で懲役1年6月、執行猶予3年、仲介役の会社員(50)が収賄ほう助罪で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受け、いずれも確定している。
(熱海ネット新聞)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。