熱海市民に親しまれてきた熱海市渚町の初川・初川橋付近(ドコモショップ熱海店前)で子育てするカルガモの親子が、今年で見納めとなりそうだ。静岡県が進める糸川・初川・和田川の河川整備計画に伴い、今年6月から初川河口の中州等の掘削工事が始まるためだ。気候変動に伴う降雨の激化による河川氾濫や土砂災害、相模トラフ地震などの津波に備えるのが狙い。
初川河口では、今年も4月から3組のカルガモが子育てし、現在も2羽がすくすく成長中。しかし、河川整備で水辺の草むらがなくなれば、営巣することも、天敵のカラスから身を守ることもできない。
毎年、カルガモの見守りを続けてきた近隣住民からは「洪水や津波対策も大事だが、カルガモを思うと、自然環境が変わるのはちょっと残念」の声が聞かれた。
熱海市は、昨年2月に「糸川・初川・熱海和田川水系流域委員会」を立ち上げ、市民や地元企業などと協同で観光地熱海に相応しい河川計画を検討していた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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