ライオンズクラブ国際協会YCE(青少年交換制度)事業で7月11日から熱海ライオンズクラブ(森田金清会長、会員30人)の会員宅などにホームステイしていたカナダ人のイブラヒマ・バーさん(18)のフェアウェルパーティー(送別会)が8月6日、熱海市田原本町のカフェプランタンで開かれた。ホストファミリーを務めた4家族やクラブ会員が食事を共にし別れを惜しんだ。
カナダ・オンタリオ州オレンジビルのライオンズクラブの助成を受けて来日したもので、熱海ライオンズクラブ会員や熱海国際交流協会(AI)会員と寝食を共にし、熱海の伝統文化、観光などを通して日本の地域社会を体験した。
今年度は世界22カ国から36人の青少年が交換制度で来日。静岡県エリアでは熱海のほか、浜松リバティ(フランス人女性)、島田(ロシア人男性)、富士吉原(イタリア人女性)の各ライオンズクラブが、ホストファミリーを務めた。
コンピューター技師を目指し、9月に大学進学するイブラヒマさんは「夏休み期間を利用して日本の伝統文化に接することができた。来宮神社の例大祭にも参加させていただいた。この貴重な経験を今後の人生プログラムに生かしたい」と感謝の言葉を述べた。
森田会長は「今の時期にこういう体験ができるのはいいこと。今回の日本滞在を将来の人生の糧(かて)にしてほしい」と激励し、「私たちもイスラム教徒のイバ君(イブラヒマ)にホームステイしてもらうことで、ムスリム文化や豚肉はエキスも含めてNGといったハラール食を理解することができた。最初はどのように迎えるか不安もあったが、ホストファミリーの皆さんの絶大なご協力全て吹き飛んだ。熱海もイスラム教徒の観光客を見かけることが増えており、受け入れる際の参考にしたい」と話した。イブラヒマさんは7日に帰国の途に就く。(熱海ネット新聞・松本洋二)
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