坂本武典画伯が天井画25枚奉納 成田山熱海教会が開設85周年

熱海市の成田山熱海教会で11月1日、開創85周年記念大祭特別大護摩供が開かれ、約50人の講社奉賛会や崇拝者が参列。成田山川越別院主監の石井照典熱海成田山教会住職(大僧正)が、護摩壇に木で組んだ炉から高々と上がる炎の中に檀家などから納められたお札を投げ込み、参列者は読経にあわせて成田山の本尊である不動明王の真言を唱えながら、所願成就を祈願した。

大護摩供に続いて、熱海市在住の日本画家・坂本武典さん(43)が本堂の天井画「月輪(がちりん)花銀河」を奉納し、開眼法要が営まれた。縦横90センチの桐の板25枚を組み合わせた大作。格子状になった天井の中央に真言宗智山派の教えである月輪観を念頭に青白く幻想的な月を置き、周囲に宇宙を思わせる星々や仏教の花ハス、桜、青もみじ、落葉、紅白梅の四季の花、天の四方をつかさどる四神などを配置。曼陀羅のような小宇宙を描いた。
■坂本武典画伯 一昨年に石井主監が実家の熱海教会の住職も務めることになり、天井画の話をいただいた。当初は、7年後の90周年にどうか、ということだったが、これだけの大作奉納は、体調面、経済面、環境面など全ての条件が整わないと取り組めない。5年前に体調を崩し、一時は制作活動ができない状態だったが、今はあらゆる面で充実しており、講社奉賛会・豊年会の皆さものご協力もあり、85周年に奉納することができた。

成田山新勝寺貫首の橋本照稔大僧正から感謝状の伝達式もあり、講社奉賛会・成田山熱海豊年講(三宅範之代表)、杉田マサ子さん、石井貴子さん、坂本武典さんに石井住職から手渡された。
開設85周年を記念して境内には「大黒堂」が新設され、落慶法要も営まれた。
成田山熱海教会は昭和9年、熱海梅園上の景勝地に成田山新勝寺の本尊不動明王のご分霊を迎えて開設。当初は5万坪の広大な敷地に7堂伽藍を整えて成田山熱海別院をつくる計画だったが、中国、太平洋戦争の激しさが増し、中止に。戦後の昭和22年11月1日に交通の便がいい、現在の水口町に遷され、当時の地名に因んで「仲田のお不動様」の名で親しまれている。地元の熱海だけでなく、広く東海地方の信仰を集めている。
(熱海ネット新聞)

■石井照典熱海成田山教会住職 お大師様が「我れ心を見るに形、月輪(ガチリン)の如し」と述べられているように、月輪は私たちの心そのもの。本来、自分の心というものは、まん丸い月のようなもので青く澄み渡っている。それが時として三日月のように歪んでしまうが、三日月だって元は満月。ここに天井画の月輪を眺めながら、真の自分の心を思い出してほしい。

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