冬に花を付ける日本一早咲きの桜で知られるヒマラヤザクラが熱海市の長浜海浜公園で次々に開花している。原木が植えられている熱海高校前の傾斜地でも先週末から淡いピンク色のツボミを膨らませていたが、11月20日、市観光建設部公園緑地課の職員が開花を確認した。
熱海市のヒマラヤザクラは、東京大学に留学していたネパールのビレンドラ元国王(当時皇太子)が昭和42年8月に伊東市を訪問された際、熱海植物友の会が熱海の桜と梅の種子を献上。その返礼として翌年にネパールから「ヒマラヤザクラ」の種子が贈られ、市が丹精込めて日本一早咲きの桜に育てた。
この品種は一般的には1月から2月の冬に花を咲かせるが、温暖な熱海では11月から12月に咲く。今週中には熱海サンビーチ近くの渚親水公園でも開花する。日本最速で梅と桜が咲く熱海は、やはり常春ー。
(熱海ネット新聞)
■市内のヒマラヤザクラ 県立熱海高付近の傾斜地(1本=親木)、渚親水公園(2本)、多賀中学校体育館脇(2本)、さくらの名所散策路(14本)、長浜海浜公園(29本)、月見ヶ丘公園(1本)=計49本
熱海高校前傾斜地の原木
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