俳優の梅宮辰夫さんが12月12日午前7時40分、神奈川県内の病院で慢性じん不全のため亡くなった。真鶴町の自宅兼別荘で関係者が異変に気付き、クラウディア夫人が都内の自宅から駆けつけたが、緊急搬送された病院で帰らぬ人となった。81歳だった。通夜、葬儀について、所属事務所は「ご家族の意向を尊重し、近親者のみで執り行わせて頂きます」としている。
梅宮さんは中国・ハルピン出身。医師だった父らとともに太平洋・中国戦争後、日本に引き揚げ、日大在学中にスカウトとされ、昭和34年に東映ニューフェース5期生としてデビュー。「不良番長シリーズ」や「仁義なき戦いシリーズ 」の映画作品や「拝啓、父上様」「特命係長只野仁」「はぐれ刑事純情派」「前略、おふくろ様 」「スクール☆ウォーズ」「夜明けの刑事 」などのテレビ番組に主演。親分肌で渋みのある役柄で人気を博した。実業家や料理家としても知られ、フジテレビの「くいしん坊!万歳」では2年間リポーターを務めた。
熱海との馴染みも深く、海釣りが趣味で熱海マリーナに所有クルーザーを係留し、長年にわたり、熱海市内の各イベントに協力してきた。
昨年の第1回「熱海国際映画祭」で特別賞「静岡・熱海ロケーション賞」を受賞した「熱海のやまぼうし」にも出演し、熱海のPRに尽力した。
梅宮さんは1974年に肺がんを患い、抗がん剤と放射線で治療。2012年に胃がんの手術を受け、2016年に十二指腸乳頭がん、去年9月に前立腺がん、今年1月に尿管がんなど、これまで6度の手術を受け、現在は週3回の透析治療を受けていたという。
(熱海ネット新聞)
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