熱海市役所と市の文化施設が収蔵庫に保管していた文化財を集めた企画展「熱海市役所のお宝展~収蔵庫に眠る貴重な資料たち~」が、年始に合わせて市内昭和町の起雲閣で開かれている。
市教育員会は、昨年から庁舎内や起雲閣、澤田政廣美術館、市立熱海図書館、伊豆山郷土資料館、彩苑(杉本苑子邸)、中山晋平記念館などに収蔵されている資料の調査や整理を進めてきた。その中から横山大観や竹久夢二、中山晋平など著名な文人墨客の関連作品34点を選んだ。
展示されているのは、旧庁舎の市長応接室に飾っていた横山大観の日本画「富岳」、同じく大観が描いた「富士」に1946年の日本国憲法公布を記念して当時の鶴見憲市長が揮毫(きごう)した書。坪内逍遥が作詞し、歌詞を書き記した熱海町歌(現市歌)の扁額(へんがく)、江戸時代の西洋医学書「解体新書」、市名誉市民の彫刻家・沢田政広が収集した竹久夢二の版画集、咸臨丸の掛け時計、山縣有朋の書簡、熱海温泉を紹介した明治時代の古地図など普段人目に触れることがなかった作品や資料。入館料は中高生300円、大人510円。1月28日まで休館日なしで公開している。時間は午前9時〜午後4時。
(熱海ネット新聞)
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