5月15日未明、熱海市の南東の空で火星、土星、木星が並び、下弦の月がそのそばを通り過ぎていく天体ショーが始まった。17日まで続き、この夜は月のそばで赤く輝く火星が際立った。同じ惑星でも、木星が太陽系の中で大きさ、質量とももっとも大きい(2・2等)のも容易に見て取れる。
一つの視野の中で3つの惑星を観ることができるのは大変珍しく、日ごとに細くなる月が位置を変えて共演する。16、17日は地上から約400km上空に建設された国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」が日本列島上空を通過するため、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができるという。
政府は14日に静岡県を含む39県で新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を解除。自粛は緩和されたが、安倍晋三首相は「まだリスクは残っている。引き続き気を緩めることなく、外出自粛などに協力し、5月中の県境を跨ぐ移動は控えてもらいたい」と要請している。「巣ごもり」の気分転換を図るには、自宅のベランダや庭などでも楽しめる天体観測がお勧めだ。
(熱海ネット新聞・天体取材班)
写真=5月15日未明(熱海熱海サンビーチ近くのムーンテラス)
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