熱海市に初夏を告げる世界三大花木の一つ「ジャカランダ」が、熱海サンビーチと国道135号線に挟まれたお宮緑地で続々と開花。爽やかな青紫の花が新型コロナウイルス感染症の影響で輝きを失っていた熱海の景観に精彩を放っている。
毎年5月末にお約束のように咲き始め、6月初旬から見ごろに入る。今年ももうすぐ、140本の釣り鐘状の花びらが、熱海サンビーチから国道135号線沿いの親水公園、小公園まで爽やかな青紫に染めあげる。
例年は、この時期に「ATAMIジャカランダフェスティバル」(熱海市観光協会主催)を開催し、閑散期の誘客を牽引するが、今年(6月6日〜21日)は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止。今週末は緊急事態宣言が全面解除されて最初の週末を迎えるが、熱海市は引き続き、「首都圏からの市内への移動自粛」を要望しており、ジャカランダ効果をいかせない。開花を積極的にPRすれば、経済回復につながるが、それができないところが悩ましい。
(熱海ネット新聞)
写真=5月29日撮影
■ジャカランダ 世界三大花木(カエンボク、ホウオウボク、ジャカランダ)の1つ。6月に青色、薄紫色の花を咲かせる南米原産ノウゼンカズラ科の常緑樹。熱海市は1990年7月、ポルトガル・カスカイス市との姉妹都市提携を記念して、同市から苗を譲り受け、初めて植栽。
■ジャカランダ遊歩道 国道135号線とサンビーチに挟まれた延長430m、幅12~20mの細長い緑地。2014年6月、それまであった椰子(やし)の木などを移植・撤去し、約110本のジャカランダを植裁し、国内最大のジャカランダ遊歩道に整備。大きく育った木も32本植えられている。
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