静岡県は6月10日、熱海市に住む高齢者1人(市内6例目)が新型コロナウイルスに感染したことが新たに確認されたと発表した。性別や年齢などは本人の希望で明らかにしていない。
高齢者は6月2日夕方に39度を超える発熱と咽頭痛(のどの痛み)があったため、翌3日に家族が運転する自家用車で医療機関を受診。その後、自宅療養を続けていたが、38度台の熱が続き、咳(せき)の症状も出たため、6日に同じ医療機関で再び受診し、その後も自宅療養を続けた。しかし、8日になっても38度台の熱が続いたため、同じ医療機関で3度目の受診をしたところ、主治医が新型コロナウイルス感染症を疑い、熱海保健所に相談。帰国者・外来センターでPCR検査を受け、9日午後5時頃に陽性が 判明し、自家用車で感染症指定医療機関に移動して入院した。
県によれば、濃厚接触者は同居する家族だけで、現在、PCR検査を実施しているという。発熱が続いていた高齢者が同じ医療機関の3回目の受診で感染が疑われた経緯については、担当医師の総合的に判断したとしているが、熱海市の医療関係者からは、患者に発熱があり保健所にPCR検査を要望しても、容易に応じてもらえない現実が今回の混乱を招いた、という指摘もある。
高齢者は発症日の14日前までさかのぼって、国外には行っていない。この間、外出したのは5月28日に県外の親族宅へ家族で自家用車で行き、親族と県外の飲食店で食事をしただけ。その際も、食事以外はマスクを着用しており、飲食店以外の立ち寄り先はないという。静岡県内の感染確認はのべ78人目で熱海市では6人目。この日、全国で感染が確認されたのは38人だった。
(熱海ネット新聞)
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