伊豆山神社で「温泉感謝祭」 源泉の長久とコロナ被害からの回復を祈る

熱海市の伊豆山神社で10月19日、伝統行事「伊豆山温泉感謝祭(湯神祭)」(伊豆山神社と伊豆山温泉組合の共催)が開かれた。伊豆山地区の116本の源泉所有者や温泉利用施設関係者が、それぞれの施設でこの日朝くみ上げた温泉をおけや一升瓶に入れて持ち寄り、参列した。
原嘉孝宮司と大鳥居素禰宜の神事に続いて、本殿前のたるに湯を注ぎ入れて捧げ、水と火をつかさどる同神社の御祭神「天忍穂耳尊」(あめのおしほみみのみこと)に泉脈が絶えることなく伊豆山温泉の繁栄が続き、新型コロナウイルスの早期終息を祈願した。
松本義廣組合長は「コロナの影響で伊豆山も熱海も散々な被害を受けているが、我々温泉場は温泉さえこんこんと出ていれば、必ず乗り越えていける。伊豆山神社の神様は伊豆山にとどまらず、熱海、伊豆地区一円の温泉の守り神。ご加護をいただき、1日も早くかつての繁栄を取り戻したい」と述べた。
伊豆山温泉は1300年の歴史があり、日本三大古泉の一つとされる源泉「走り湯」で知られる。
(熱海ネット新聞)
■天忍穂耳尊 火と水を司る神。その力により、温泉を噴出させる大いなる神威を持つ神とされる。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2023-8-23

    熱海海上花火大会に1万2千人、手荷物預かり場に長い列

    熱海海上花火大会の夏季シリーズ第5弾が8月22日夜、熱海湾であり、1万2千人(主催者発表)が…
  2. 2023-8-21

    被災地を照らす大輪の花火 伊豆山港で海上花火大会

    熱海市の伊豆山港で8月20日、伊豆山温泉海上花火大会が開催された。午後8時20分から35分ま…
  3. 2023-8-17

    お盆の夜焦がす網代温泉海上花火大会 去り行く夏惜しむ

    熱海市の網代湾で8月16日午後8時30分から、網代温泉海上花火大会(同温泉観光協会主催)が開…
  4. 2023-8-17

    熱海市で「百八体流灯祭•送り火」長浜海岸に110基のかがり火

    熱海市のお盆の伝統行事「百八体流灯祭」(多賀観光協会主催)が8月16日夜、多賀地区の長浜海岸…
ページ上部へ戻る