忘年熱海海上花火大会がスタート 「泊食分離」で夜の飲食街にぎわう

熱海梅園もみじまつりが閉幕した12月6日夜、熱海市では年末恒例の忘年熱海海上花火大会がスタートした。コロナ第3波の到来を受け、キャンセルに気を揉む声もあったが、首都圏からの観光客が多い熱海市内の主要な宿泊施設では、「Go To トラベル」の効果もあり、例年並みの予約が入っている。

ただし、団体客や宴会は取りやめが多く、毎年、熱海後楽園ホテルで行われる巨人軍の納会も今年は行わない。小野澤紀雄社長は「2年連続優勝で原辰徳監督や選手のみなさんがいらっしゃるのを楽しみのしていたのですが…。コロナで日本シリーズの日程が延びたことも影響した」と話した。それでもホテルはフル稼働。しかし、コロナ対策で食事の際に密集しないよう宿泊と飲食を分ける「泊食分離」スタイルを採用し、宿泊客の半数近くに市内飲食店で夕食をとってもらっているいう。同様に大型宿泊施設の多くが泊食分離を進めており、コロナの影響で売り上げを落としていた夜営業の飲食店に活況が戻った。

市と熱海商工会議所などが連携して取り組んでいる花火を通した夜の飲食街の経済対策は着実に身を結んでいる。主催者発表によるこの夜の観衆は市内ホテル旅館の最大収容客数とほぼ同じ7千人だった。
(熱海ネット新聞)
■ 主催 熱海市、熱海市観光協会、熱海温泉ホテル旅館協同組合、熱海商工会議所
■12月の残りの熱海海上花火大会
13日(日)=15分間、23日(水)、24日(木)、25日(金)=5分間。いずれも午後8時30分開始

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