東京、神奈川、埼玉、千葉に発令されていた緊急事態宣言の対象地域が11の都府県に拡大されて初めての週末を迎えた1月16日、いつもは観光客でにぎわう熱海梅園の人影はまばらだった。
全国的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響は大きく、熱海市内のホテル・旅館はキャンセルが相次ぎ、タクシーの乗務員からは「人通りが激減した。毎日がストレス」のため息。とりわけ、この2年余り、熱海の観光を牽引してきた10代、20代の旅行者が姿をぷっつり姿を消した。
この時期は日本一早い梅の開花ラッシュが始まり、熱海梅園は首都圏から訪れた観光客で混雑するが、来園者は例年の1割にも満たない。駐車場もご覧のようにガラガラ。梅園スタッフによれば、77回目を迎えた梅まつりでこれだけ人が少ないのは、初めてという。
それでも、園内の梅は例年以上の速さで咲き進んでいる。1月14日現在、園内に植えられた60品種469本(早咲き270本、中手102本、遅咲き97本)のうち、286本が開花している。早咲き種に限れば1・63分咲きで、見ごろが39本、5分咲きが18本、3分咲きが28本、2分咲きが49本。中手種も咲き始めている。
梅まつりは3月7日まで続き、新たな品種が次々に見頃を迎え、主役を交代していく。今年は人影がまばらな分、安心して花見が楽しめる。
(熱海ネット新聞)
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