農林水産省の「フード・アクション・ニッポン・アワード2020」の最終審査の結果が発表され、熱海市の練り製品加工会社山田屋水産の「おひさまだい だいだい胡椒」が受賞10点の一つに選ばれた。
アワードは全国の優れた産品を発掘、表彰することで国産農林水産物の消費拡大を促すコンテスト。2009年度に始まり12回目。2月1日、同社の白沢時子社長、福島瞳代表取締役、会員制サイト(SNS)を使った情報発信を手伝う大学生の福島安也奈さんの親子3代が熱海市役所を訪れ、齋藤栄市長に受賞を報告した。
「おひさまだい だいだい胡椒」(30グラム入り、税込み550円)は、南熱海の燦々と光る太陽を浴びて育った熱海だいだい(橙)の果皮を使用した辛味調味料。ダイダイの特徴である苦味と赤唐辛子の辛みがそれぞれの食材風味を一段と美味しくしている。熱海ブランド「エープラス」認定の人気商品。今回の受賞で4月から審査委員を務めたローソンの流通販路を通じて全国で販売される。
福島瞳代表取締役は「だいだい胡椒のだいだいは、熱海産だけを使用することにこだわっています。だいだいは、木から実が落ちないということから代々栄える、縁起が良いとされている。今回入賞できたのも、このだいだいパワーのおかげだと思います」と話した。市長は日本一の生産量を誇る市の特産品だいだいを使った商品開発に「食へのあくなき探究心が受賞につながったのだと思う。いっそうの飛躍を祈念しています」と述べた。
表彰式は1月26日に行われ、今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言のため、会場の審査員と各地の受賞者をオンラインで繋いで実施した。
(熱海ネット新聞)
■株式会社ローソン ・竹増 貞信代表取締役社⾧
「余っただいだいの実をこの苦みを活かして調味料にしてみようという発想が非常にすばらしい。名前の通り、おひさまだいは太陽のような色合いで、様々な料理のアクセントにもなるのではないか」
■「フード・アクション・ニッポン・アワード2020」受賞10商品
・ローソン選出 「おひさまだい だいだい胡椒」 山田屋水産(静岡県熱海市)
・アマゾンジャパン合選出「発酵旨味オイル」 ヤマヤ醤油有限会社(静岡県)
・イオンリテール 選出 「かまぼこチップス」 新湊かまぼこ(富山県)
・イトーヨーカ堂選出 「レモン胡椒」 猫島商店(広島県)
・オンワードホールディングス選出「てんぐの玉手箱」 MightyKonjac こんにゃく工房 迦しょう(群馬県)
・紀ノ國屋選出 「とかリット(にんにく旨塩)」十勝清水町農業協同組合(北海道)
・国分グループ選出「酒田の塩 浅漬けの素」 マウントスマイル(山形県)
・阪急阪神百貨店選出 「UMAMI だし 野菜」 フタバ(新潟県)
・星野リゾート選出 「ジンジャーパウダー」 後藤製菓(大分県)
・UCC コーヒープロフェッショナル 選出 「ゴロゴロドン丼」 HellCompany(大分県)
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