「日本最大の芸者数」が自慢だった熱海芸妓の総数が、箱根に抜かれ2位に転落していたことが分かった。12日の6月定例市議会の一般質問で稲村千尋議員(自民)が明らかにし、市に対応をただした。同議員によれば、昭和30年代、40年代には1000人~1200人の芸妓が熱海芸妓置屋連合組合(見番)に登録していたが、高級旅館の減少などで年々減り続け、現在は130人~150人。
一方、箱根の箱根湯本芸能組合は新人の芸妓が増え、160人~170人が在籍しているという。同議員の「この現実をどうとらえるか」の質問に田辺国治副市長は「事務局の管理体制に問題があるように思う。新人が生活が成り立つようにしていくことが大切」と述べた。
≪解説≫芸妓衆の減少は負の連鎖をもたらす。芸妓衆はお座敷前に美容院で髪を結い、タクシーで旅館ホテルを往復。飲食店などでも客をもてなす。そのけん引役の芸妓衆が減れば、店舗の売り上げも減り、経済の活性化が損なわれる。時計の針を巻き戻すには、基幹産業である旅館ホテルの集客力アップが急務-。
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