梅雨前線の記録的な大雨の影響で7月3日午前10時半ごろ、熱海市伊豆山地区で大規模な土石流が発生した。熱海市消防本部によると、土石流で「家から出られない」などの通報が約10件あり、少なくとも約20人程度が流され、行方がわかっていない。下田海上保安部によると3日午後、伊豆山港の海で心肺停止状態の2人が発見された。また付近に住む15歳の男子が、自力で脱出したところを消防に救助され、救急搬送された。救出者は4人。
午後4時15分、記者会見した齋藤栄市長によれば、土石流により仲道、岸谷、浜3町内会の100〜300世帯が被害にあったとみられるという。悪天候で被災した地域に入れないため、確認作業が進まず、さらに増える可能性がある。
土石流は急峻な斜面の高台にある小杉造園の上で発生し、黒い土砂が複数の住宅や電柱などを押し倒しながら逢初(あいぞめ)川を津波のように下り、般若院バス停近くを通って国道135号線の逢初橋付近へ。さらに伊豆山港の相模湾まで約2キロにわたって土砂が流れた。この影響で市道伊豆山神社線•般若院前バス停付近、国道135号線•中央町交差点~門川間が通行止めになっている。
また土砂災害により水道施設が被害に遭い、現在伊豆山全域で断水が発生している。県は同日正午、災害対策本部を設置し、自衛隊に救助を要請した。熱海市では、7月2、3の両日で平年7月1カ月分の1・6倍の雨量を記録していた。
(熱海ネット新聞)
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。