静岡県の川勝平太知事は7月5日、熱海市伊豆山地区の被災地を視察。被災状況や総力をあげて警察や消防、自衛隊などが続ける安否不明者の捜索•救助の状況を確認した。
被災現場は、1メートル近いドロ道で重機が入れず、人命優先のため汗だくになりながら手作業で捜索。隊員の多くは野営で昼食もチョコレートの類という厳しい作業の実態に知事は「天皇皇后両陛下が熱海で起きた土石流で被災した人を案じ、侍従長を通してお見舞いの気持ちが寄せられた」ことを伝え、災害対策に尽力している作業関係者をねぎらい、激励した。
同行した自衛隊出身の植田宜孝熱海市消防長から「(72時間のタイムリミットに向け)総力の救助•捜索を続け、疲労が蓄積している。3日でメンバーを入れ替えてほしい」の助言を受け、県警も含めた総入れ替えを指示した。
土石流の起点となった逢初川上部の崩落場所も訪れ、えぐれた山肌に盛り土と見られる土があることを確認。「今回の大規模な土石流は長雨の貯蓄が巨大になり、噴き出た水が盛り土を一緒に押し流し、被害を拡大した」との認識を示した。
知事は視察に先立って熱海市役所で齋藤栄市長と越村修市議会議長との面談し、「一心同体のつもりで安否不明者の捜索と復興を全面支援する」と約束。市長は「われわれも最大限努力するが、県の力も必要。今後とも支援をお願いしたい」と述べた。
(熱海ネット新聞)
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