熱海市伊豆山で7月3日に起きた土石流災害の遺族らが、盛り土の現在と前の土地所有者らを相手取り、およそ32億7000万円の損害賠償を求める集団訴訟を起こすことが9月27日、分かった。29日に静岡地裁沼津支部に提訴する。
原告は遺族や自宅を失った被災者、大量の土砂流入で休業を余儀なくされた伊豆山港の漁師、温泉施設関係者など70人。被告は、2011年まで土石流起点の盛り土を造成した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)の元幹部、11年に土地を取得した現所有者と現所有者が設立した建設会社など。
伊豆山土石流災害では、26人が死亡し、1人が行方不明。被災した家屋は全壊と半壊を合わせ128棟。土石流をめぐっては、遺族の瀬下雄史さんらが「熱海市盛り土流出事故被害者の会」を結成し、8月に熱海警察署に業務上過失致死などの疑いで現在と前の所有者を刑事告訴している。
(熱海ネット新聞)
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