新型コロナウイルス感染拡大の拡大で緊急事態宣言が全国的に解除されて初の週末を迎えた10月2日、熱海市内の飲食店も営業時間や酒類提供の制限が取り消され、お酒や料理を楽しむ人でにぎわった。
咲見町の立ち飲みバー「Taketomi」では、2カ月ぶりに「無料の投げ銭ライブ」を開き、東京、神奈川などのライブハウスで活動する川久保典彦さん(ピアノ)と 西田健太郎さん (バイオリン)が「オータム•ジャズ」の名曲などを披露した。多くは地元の客で旬の秋刀魚の塩焼きなど秋の食材を味わいながら、生の演奏を楽しんだ。
しかし、解除後の熱海には目立った混雑はなく、とりわけ前週に比べて日帰りの若者の観光客が減少。飲酒店や土産物店から不安の声が上がっている。都内や神奈川で酒の提供が再開され、これまで若者旅行者の「受け皿」となっていた熱海市の需要が低下したのが要因と見られる。
都内の繁華街、東京ディズニーランド、横浜中華街(横浜市中区)などは、家族連れや若者のカップルらで混雑する一方、大型テーマパークを有さない市内の宿泊予約は、期待するほど伸びていないという。
昨年の秋の観光シーズンは、政府の観光支援策「Go To トラベル」の下支えがあったが、新型コロナウイルスの影響で停止中。市内の飲食店や宿泊施設は、感染対策をとりながら、それぞれ知恵を絞った企画を立案し、にぎわいの回復に努めている。
(熱海ネット新聞)
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