熱海市と静岡県は10月9日、市内桃山町の世界救世教救世会館で「逢初川の復旧の方向性に関する説明会」を開き、警戒地域住民や地権者ら185人が出席した。この中で市長は、盛り土を造成した不動産会社と今の土地所有者に対し、行政が過去にとった対応について調査で判明した内容を県と市がそれぞれ今月18日に公表することを明らかにした。
その上で市長は、伊豆山地区の復興方針について「単に元の伊豆山に戻すのではなく、環境と景観や歴史と文化を重視する」まちづくり方針を示し、土砂が流れ下った逢初川沿いに散策ができる遊歩道を整備。周辺に駐車場やミニ門前町、ワーケーション施設を誘致するプランを検討していると述べた。
県は、逢初川の改修について、中流部(国道135号から上の650m)を川幅を3•4mに拡張し、カーブを緩やかにするなどと説明した。
しかし、参加した住民からは「まだ自宅のあった場所にも入れない状況で将来のことなど考えられない」「それより土石流の原因と責任追及の方が先だ。行政の思いにずれを感じる」といった批判の声が相次ぎ、市との温度差が浮き彫りとなった。
(熱海ネット新聞)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。