熱海市伊豆山で26人が死亡、1人が行方不明になっている土石流災害で、静岡県警熱海署は12月6日、土石流の起点となった盛り土がされた土地の現旧所有者の男性2人について、殺人容疑での告訴状を受理した。告訴されたのは2011年まで土地を所有していた神奈川県小田原市の不動産管理会社の元代表(71)と現在の土地所有者の男性(85)。告訴人は犠牲者6人の遺族5人。
告訴状では、前所有者の不動産会社元代表は盛り土の流出で下流域の住民が死亡する恐れが大きいと認識しながら、防災措置を施さないまま、熱海市による土砂搬入の中止要請を無視して土砂の搬入を続けた。現所有者の男性も同様に認識しながら放置したとし、逢初川の下流の住民の死亡を容認する「未必の故意」があったとしている。未必の故意があったと立証できるかどうかが立件のポイントとなる。
(熱海ネット新聞)
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