【編集室】医学界も熱海人気 「日本・韓国・台湾合同カンファレンス」開催

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精神医学、心理学、社会学的に家族療法を考える「日本・韓国・台湾合同カンファレンス」が7月1日から3日間、熱海市清水町の熱海医師会館で開かれ、日本、韓国、台湾と香港、マレーシア、シンガポールから約50人の医師や社会学者、ソーシャルワーカーらが一堂に会した。カンファレンスとは、医師やケアマネジャー(介護支援専門員)、サービス事業者などの援助者が集まる会議のことで、同カンファレンスは1998年に始まり、日本家族研究・家族療法学会(医師・渡辺俊之会長)、韓国家族治療学会、台湾華人心理治療研究発展基金会が毎年持ち回りで開いている。
これまで日本では、東京と札幌市で開かれてきたが、各国の要望から今回は温泉療法で先行する温泉観光都市の熱海市での開催となり、渡辺会長と大学医学部の同級生だった熱海市の渡辺耳鼻咽喉クリニック病院の渡辺修一院長が尽力して開催にこぎつけた。東南アジア各国でも熱海の人気は高いという。
明治学院大副学長の野沢慎司教授が基調講演
今年のテーマは離婚に伴う「子連れ再婚」について。明治学院大副学長の野沢慎司社会学部教授が「継親子関係を含む家族、ステップファミリー」と題して基調講演し、参加者は「日本では、離婚後の子供の親権がどちらか片方にしか与えられない」ことを知り、英語で意見が交わした。各国とも離婚後も子供の親権は父母双方にあり、日本の特異性に驚くとともに、子供の健全な心体の育成には離婚後も両方の親の支え(共同親権)が必要との声が多く聞かれた。
連日観光客で賑わう熱海温泉だが、観光目的ではなくこのような医療ツーリズムの需要も増えている。今回の参加者が唯一足を運んだ観光先は熱海芸妓見番の「華の舞公演」だった。温泉と芸妓。外国人の目に映る熱海の魅力は不変-。次回は来年6月にソウル市で開催が決まった。

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左から医師の渡辺俊之会長(東海大学客員教授)、渡辺修一院長、野沢慎司明治学院大副学長

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