来宮神社(雨宮盛克宮司)例大祭は16日、本年度の御鳳輦(ごほうれん)奉仕を行う厄年奉賛会「来宮虎友兎會(こゆうかい)」(小沢毅会長)が熱海サンビーチで呼び物の「浜降り神事」を行った。御獅子保存会の獅子に続いて、白丁に身を包んだ35人の厄年の男衆が「みょうねん(明年)、みょうねん」と声を上げながら御鳳輦を担いで海に入り、天狗がこがしをまく中、歩みを進め、身を清めて厄を落とした。
神々がこの海に到着したという故事ならって催される「浜降り」は、例大祭の最終日に執り行う100年以上続く伝統行事。麦こがしをまく天狗の姿をした「猿田彦命」の先導で、白丁に身を包んだ数え42歳の男たちが来宮の神々を乗せた御鳳輦を担ぎ、熱海の街の繁栄を祈って海中を練り歩く。この日は3連休初日の土曜日とあって多くの市民や観光客が勇壮な光景を見守った。
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