【肉眼心眼】熱海の競輪選手早川一郎さん、第二の人生こぎ出す

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熱海市出身の競輪選手として全国のバンクで活躍した早川一郎さん(49)=下多賀=が現役を引退し、介護福祉士として第二の人生をこぎだした。市の患者等搬送事業者の第一号になった「伊豆おはな」(河瀬豊社長)のケアドライバーとして身体障害者や高齢者、傷病者を病院や福祉施設へ送り届けている。
早川さんは熱海高校出身で、競輪学校の64期生。現在も第一線で活躍する高木隆弘選手(神奈川)、有坂直樹選手(秋田)、三宅伸選手(岡山)と同期で、26年現役で活躍し160勝を挙げた。98人いた同期のうち、現在でも20人近くが現役を続けるが、競輪業界の不況から、退職金や報酬が大きく減額になり、引退後の人生を考えるようになったという。
「ファンの期待を裏切ったお詫びです、ハハハ」
多くの競輪選手は引退後、飲食店を開いたり、競輪関連の仕事に就いたりするが、早川さんは「期待を裏切ることが多かったので、人のお役にたてるような仕事がしたい」と決意。現役最後の2年間は競輪選手と掛け持ちで、介護福祉士の国家試験の勉強と実習を続けた。3年間の実務経験を経て今年1月に受験し、一発合格。患者搬送乗務員の講習を受け、4月からケアドライバーと湯河原町のデイサービス(通所介護)で活動している。
「デイサービスは重労働で奉仕の気持ちがないと、辞めていってしまう。選手時代、投票してくれた観客に”このヤロー、年金かえせ”などと何度も怒鳴られたので、せめてものご奉仕、お詫びです」。そう言って笑う表情には、走る格闘技で培った勇士の優しさがにじむ。
◆師匠 早川さんの師匠は熱海市出身で中野浩一選手のライバルとして特別競輪などで活躍した元S級選手の守屋利治さん。先輩の金指康夫さん、荘司義和さんとともに守屋ファミリーを形成。熱海を拠点に練習を重ねた。
◆ロードレーサー 現役引退後は自転車のロードレースを趣味で楽しんでいる。CSC5時間耐久レース(伊豆市・日本サイクルセンター)にも出場。
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車 keirinn
ホームバンクだった伊東温泉競輪場。今年5月の全日本プロ選手権で旧友たちと再会

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