湯前神社の秋季例大祭「熱海湯まつり」が10月1日始まった。降雨のため、熱海駅前での湯くみ神事と呼び物の湯くみ道中パレードは中止となり、午後1時半から湯前神社で宵宮祭を斎行した。神前に市内の源泉所有者61軒の湯を捧げ、雨宮盛克宮司が祝詞を奏上。佐藤元昭奉賛会会長、山本章実行湯まつり委員長、神木健策役員らが玉串を捧げ、温泉の恵みに感謝するとともに、2日の本祭が無事奉仕できるよう祈念した。
昭和39年に復活して以来、以前は天候に恵まれる10月10日に実施していたこともあり、「湯くみ道中パレード」が中止になるのは初めてという。来賓で参列した藤曲敬宏県議(自民党)は「一昨年まで奉賛会会長を務められ、熱海の温泉の大切さを後世に語り告ごうと尽力された松尾光貴さん(民主党熱海支部相談役)が28日に亡くなった。今日の雨は湯前神社の神様が悲しんでいるということでしょう」。党派を超えて感謝の言葉を述べた。
2日は献湯祭が午後1時から湯前神社で斎行されるほか、湯まつり絵画コンクール入賞者表彰式を行う。
◆佐藤元昭奉賛会会長 大々的なパレードを用意していたが、あいにくの天候。急に雨が降って途中でやめることもできず、中止を決めた。その分まで神輿パレード、絵画コンクール、昔遊びを楽しんでいただきたい。今後も温泉に感謝しながらご奉仕する。
◆湯前神社 ご祭神は温泉の神様でもある少彦名命(すくなひこのみこと)。奈良時代の749年が起源とされ、古来から公家、大名をはじめ、一般庶民の信仰を集めてきた。「伊豆国神階帳」には「従四位上熱海湯の明神」と記載。大湯間欠泉と共に「熱海温泉発祥の地」として尊ばれている。
佐藤元昭奉賛会会長
山本章湯まつり実行委員長
藤曲敬宏県議
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