熱海市は10月3日からふるさと納税の申し込み受け付けを、クレジットカード決済が可能なふるさと納税ポータルサイト「ふるぽ」(JTB)「ふるさとチョイス」(トラストバンク)で開始した。熱海市のふるさと納税は、市のホームページからの申し込みや、市に連絡して申込用紙を送ってもらい、必要事項と希望の返礼品を記入したら返送するといった面倒なやり取りと手続きが必要だったこともあり、平成27年度の納税額は423万円(131件)にとどまった。
一方、近隣の箱根町は昨年9月から、テレビCMでも知られる両サイトに加わり、オンライン受付を開始したことで火山活動への見舞い感情も重なって寄付金が5億円を超えた。これを参考に熱海市も両ポータルサイトに加わった。
合わせて返礼品(約160点)も寄付額に合わせて獲得したポイント数で選ぶ方式に変更した。寄付額1万円で40ポイント(約4割分の商品)が与えられ、市内全域のホテル、旅館の宿泊や西熱海ゴルフコース、熱海ゴルフ倶楽部の利用券に使える。ポイントの端数などは熱海ブランド(A-PLUS)に利用できる。
クレジット払いで寄附をすると、その日のうちにポイントが発行、謝礼品を申し込めることから、熱海市は箱根町の実績をもとに、2~3億円の納税額を期待している。
◆ふるさと納税 国が2008年、地域振興の目的で始めた制度。「納税」としているが実態は寄付。年収に応じて枠が設定され、2千円を超える分の税金が控除される。例えば枠が5万円の標準的な人の場合、5自治体に1万円ずつ寄付して5つのお礼をもらっても、実質4万8千円が返ってくる。自治体が独自に用意する「お礼」目当ての人も多い。
問い合わせ☎0557-86-6081(熱海市企画財政課企画室)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。