熱海市の網代温泉で1月14日、新春の「網代温泉ひもの祭り」(網代温泉観光協会主催)が始まった。協会役員らがそろいの法被姿で脂の乗ったアジの干物を炭火で手際よく焼き、食欲をそそる煙と匂いに、観光客らが列を作った。
会場で目に付いたのが、東京、神奈川から訪れた大学生たち。茅ヶ崎市の9人グループは就職前の卒業旅行だそうで網代で一泊。大縄公園でアジの干物を味わった後、伊東市の伊豆高原へ向かった。南熱海網代温泉旅館協同組合の駒嶺洋理事長によれば、最近は20代の宿泊客が急激に増え、およそ4割を占めるという。「学生さんを含め、いまの若い人はお酒を飲まなくなった。その分、1泊2万円近い値段でも、料理旅館を利用する人が増えてきたのでは」と分析する。1泊2食付き、飲み放題で1万円を切る熱海温泉の大衆路線とは違う、ヤングジェネレーションの取り込みに注力してきた成果で、この日はSBSラジオ(静岡放送)も取材に訪れていた。
学生たちは、1枚ずつ皿に盛って振る舞われたアジの干物を用意されたテーブル席で笑顔で味わっていた。会場では各種干物をはじめ「網代イカメンチ」や海産物、ミカン、間瀬の和菓子などの地場産品に加えてクリームシチューやふきのとうなどの春野菜も販売している。15日は午前10時から午後3時まで開催。2日間で5千枚を振る舞う。
(熱海ネット新聞)
◆次回の網代温泉ひもの祭り
2月27日(土)28日(日)=うみみえーる長浜(長浜海浜公園)
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