【市政】「さくらの名所散策路」がついに完成 着工から15年


熱海市が県立熱海高校の通学路を兼ね整備した「さくらの名所散策路」が完成し、3月16日、展望広場で開通式を行った。市はJR伊豆多賀駅から同高へと続く全長760メートルの散策路を多賀湾が見渡せる桜の観光名所にしようと2002年(平成14年)に工事に着手。しかし、全長760メートルのうち、同校寄り342メートルが完成した時点で用地買収が難航し中断した。難航の末、バトンを受けた斉藤栄市長が都内の地権者と交渉し、2014年に工事が再開。本年度は残り261メートルの工事を行い、この日の開通に漕ぎつけた。散策路には、あたみ桜85本、ヒマラヤザクラ15本、ソメイヨシノ5本が植えられ、新たな熱海の観光名所に期待される。
開通式には、斉藤栄市長、杉山利勝市議会議長、杉山禎熱海高校校長、及川博行熱海署長、市議のほか、整備に尽力した田島秀雄元県議、橋本一実前県議、大村義政元県熱海行政センター所長などが招かれ、列席した。テープカットに続き、同高生徒も含め、およそ230人が渡り初めを行った。事業費は6億8750万円。
★愛称は「四季の道」 通学路の完成に伴い、熱海高校では「さくらの名所散策路」の愛称を校内で公募。この日の完成式で発表され、「四季の道」に決定。案内看板にも明記された。
★テープカット 斉藤市長、杉山議長、山田哲也多賀観光協会会長、杉山熱海高校長、山田喜久雄同窓会長、斉藤正之助後援会会長、斉藤正秋PTA会長

◆斉藤栄市長 本日は着工の段階にあって当時の担当だった静岡県庁職員の大村義政さん、県議会であられた田島秀雄さん。当時の教育長だった勝沢要さんにもお出でいただいた。15年にわたり、多くの方々にご尽力いただき、感謝したい。
◆杉山利勝市議会議長 南熱海地区の新しい観光名所、緊急時の避難路、そして熱海高校の通学路として開通できた。卒業生の一人としてうれしい。この散策路を青春の想い出の一つに刻んでほしい。
◆大村義政元県熱海行政センター長 散策路を造るにあたり、当初は通学路を目的に、さらに防災を目的に取り組んだが難航した。最後は観光名所ということで完成にこぎつけた。15年を振り返ると、思い入れが深い。










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