【編集室】幕開けは「干物女」、芸大生が「銀座劇場」新人ダンサーとコラボ



熱海市内の空き家や空き店舗7カ所を会場に、美術芸術祭「アタミ・アート・ウイーク(AAW)」が3月18、始まった。プロのアーティストを目指す東京芸術大、多摩美術大、武蔵野美術大、東京造形大、愛知県立芸術大で学ぶ大学生や大学院生22人が熱海に集結。26日までの9日間にわたって絵画や彫刻、写真、映像、パフォーマンス、空間をデザインするインスタレーションなどの作品を発表し、3連休とも相まって初日からにぎわった。

5回目となる今年のテーマは「天つ風むすぶ熱」。咲見町の空き家では、東京芸術大学大学院美術研究科の久留島咲さん(22)が、斬新な作品を披露した。中でも注目を集めたのが、異色の「ワンデーパフォーマンス」。静岡県で唯一残る熱海市のストリップ劇場「銀座劇場」の新人ダンサー・清水くるみさん(28)とコラボして、往年の寺山修司氏の天井桟敷や唐十郎氏の状況劇場を思わせるアンダーグラウンドな舞踏パフォーマンスを披露。
空き家の居間を小劇場に仕立て、演出した久留島さんが自ら描いた大湯間欠泉の壁画風の絵を背に、清水さんが「大湯」「干物女」をテーマにセクシーにダンス。実は、清水さんも武蔵野美術大卒の才媛。「大湯」では湧き出でる間欠泉を、「干物女」では熱海の定番ともいえるアジの干物を使い、「面倒くさがりで何事も適当に済ませてしまう女性」と「熱海の魅力」を表現した。

パフォーマンス研究に全国のストリップ劇場を見て回るのが趣味という久留島さんは、踊り子の引退が相次ぎ、閉館の危機に瀕している銀座劇場で今年2月にダンサーデビューした清水さんに着目。この日のワンデーパフォーマンスが実現した。進む道はそれぞれだが、アートへの熱い情熱は同じ。今後が楽しみだ。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
◆主催 AAW運営委員会(現役美大生と若手作家で組織)。観覧無料。時間は平日が午後1~5時、土・日曜日、祝日は午前10時~午後5時。問い合わせは共同代表の駒井さん☎080-1262-1499へ
◆会場 咲見町の元芸妓(げいぎ)置屋、空き地、空き家、銀座町のツイキレンタルスペース、渚町の川長ビル1階、熱海交通ビル1階、西山町の元別荘






演出した久留島咲さん(右)とダンサーの清水くるみさん



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コメント

    • 鉄炮塚武
    • 2017年 5月 26日

    急に熱海ネット新聞が配信されなくなりました。

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