群馬県桐生市は4月5日、市立桐生が岡動物園で飼育していた雌(めす)のアジアゾウ「イズミ」が死んだと発表した。推定62歳で、国内の雌のアジアゾウで最高齢だった。今月3日までは元気だったが、4日朝、倒れているのを飼育職員が発見。同日午後4時すぎに息をひきとったという。
「イズミ」の名が示すように熱海とはなじみが深い。1955年(昭和30)にタイで生まれ、57年から熱海市泉の民営「ひぐち動物園」で飼育されていたが、閉園に伴い、64年4月に桐生に引っ越した。
同園ではイズミが高齢になってからは天候によっては展示時間を短縮したり、えさに工夫をこらしたりして体の負担軽減を図っていた。地域住民をはじめ、多くの来園者に愛された看板ゾウの死に、亀山豊文桐生市長は「長年にわたり市民に愛されてきたイズミちゃんが亡くなり非常に残念」と追悼のコメント。6日も長きにわたって親しんできた「イズミ」の死を知った人たちが次々に訪れ、両手を合わせた。
(熱海ネット新聞)
写真=桐生が岡動物園のfbより
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