市制80周年の記念事業として作成した「熱海温泉誌」執筆陣による発刊記念座談会が4月10日、MOA美術館能楽堂で開かれ、一般公募の市民200人と熱海中、多賀中の生徒50人が招待された。熱海ネット新聞は、聴きに行けなかった人のために紹介する。初回は同誌作成実行委員長・内田實氏(医学博士・温泉療法専門医)の冒頭あいさつ。
座談会の進行役の内田です。本業は耳鼻咽喉科医ですが、代表を務めさせていただきました経緯を少しだけ述べます。
平成16年(2004年)に熱海市の「魅力ある温泉活用プラン策定委員会」の座長を務めさえていただいた。その際に、提案したいくつかのプランの一つに温泉誌の作成がありました。
その後、ずっと温泉誌を作りたいという気持ちであふれていて、平成21年(2009年)に(NPO法人エイミックの)仲間と勉強会を始め、翌年に熱海温泉史策定検討会を立ち上げた。そして齋藤市長から市制施行80周年事業の一環として温泉誌を発行したい、とのお話を頂き、平成26年(2014年)から実質的な編纂作業に入った。
温泉誌作成実行委員会は、熱海温泉組合、ホテル旅館組合、市議、これから紹介する松田法子先生、高柳友彦先生、中世を担当していただいた栗木崇学芸員、図書館資料の生き字引である村木二郎先生ほか事務局スタッフを入れ、15人で構成。石川理夫(みちお)先生は真に我が国が誇る温泉の第一人者であり、先生が書かれた「温泉♨法則」、この本は温泉のバイブルだと私は思っている。そして最も最近に書かれた「本物の名湯ベスト100」(講談社現代新書)は温泉の名著。若干難しいですが、温泉に興味のある方は「温泉♨法則」(集英社新書)もぜひお読み下さい。
国民文化祭の時に、熱海で温泉の話を誰かにお願いしたいという話が市長からあった際、私が一番好きな本「温泉♨法則」を書いた石川先生の話を聞きたい、と推薦したのが7年前。それがご縁で石川先生とずっと繋がっています。
松田法子先生は、「ブラタモリ」(NHK)の熱海編で、そして別府編で美人学者として一躍有名になり、ご存じの方も多いと思います。高柳友彦先生は先日、「所さんの目テン」(日本テレビ)という番組で(熱海)市営温泉の話をされておりました。みなさんマスコミでも名が出ている先生方です。(つづく)
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