【県政】オール熱海が加速、藤曲県議の県政報告会に300人


熱海市選出の藤曲敬宏県議会議員=自民=の県政報告会が4月13日夜、熱海後楽園ホテル2階秀峰で開かれ、支援者ら約300人が出席。藤曲氏の報告や8人の来賓の話に聞き入った。同後援会の主催。報告会には、齊藤栄市長、勝俣孝明衆院議員、岩井茂樹参院議員、土屋優行副知事(伊豆半島担当)、杉山利勝市議会議長、米山秀夫公明党熱海支部長、植松静夫熱海土木所長、内田進自民党熱海支部部長(熱海商議所会頭)が、藤曲氏のこの1年の仕事ぶりを紹介し、県会の活動などを称賛した。

冒頭には、今年2月24日に亡くなった竹内敏郎前後援会長に黙とうがささげられた。原規公後援会長が哀悼の言葉を述べたのに続き、「県議会や静岡市長との関係が悪化している川勝知事に対して、藤曲県議は2月県議会で、熱海市の今の繁栄は意見が多少違えども、一つの目標、市民の幸福のために手を携えている。みんなが手を携えてきたからこその繁栄だ、と熱海復活の具体例を挙げ、融和の大事さを呼び掛けた。知事に対してもしっかり言い切る藤曲県議に一生懸命に仕事をしていただくには、皆様のお力添え、後援会のさらなる支援が必要」と話した。

続いて齊藤市長が登壇し、「熱海は2年連続で年間の宿泊客が300万人を回復、ようやく見晴らしのいい丘の上に登ってきた。しかし、熱海が目指すのは高い丘の上に登ること。その高い山を登るには市と県の連携が不可欠。私と(伊豆半島担当の)副知事、土木事務所所長をつなぐなど、着々と成果を上げてきた。まさしく人と人をつなぐ天才」と、藤曲氏の政治姿勢をたたえた。


勝俣衆院議員は「藤曲県議はオール熱海、国県市との連携の重要さを唱えるが、その成果がクルーズ船の誘致。国交省は年間400万人の海外からクルーズ船観光客を呼ぶキャンペーをやっているが、まだ海外のクルーズ船が熱海港に入ってきていない。県議会でそれを質問し、誘致委員会に3200万円の予算を付けた」。岩井茂樹参院議員は「昨年、ロシアのプーチン大統領が日本にやってきて、安倍総理と会談した。それを受けて今年1月に世耕経産大臣とともにロシアへ行ってきた。2月にはODA調査派遣の団長としてASEAN諸国へ。ロシアは観光誘客。カンボジアとミャンマーでは人材確保の調査をし、シンガポールではカジノ、IRで成功した事例を見てきた。藤曲県議とともに国の観光立国の政策に沿って熱海の未来を築きたい」。自民党県議の復活で、国、県、市の連携が順調に進んでいることに言及。「今日お見えになっている皆様には、(藤曲県議を)育ててほしい。それだけの人物」と共に呼びかけた。

内田進自民党熱海支部長(熱海商議所会頭)は「私、今年70歳を超えました。長い間、平和通りを見てきたが、平日これだけのお客様が来ているのはちょっと記憶にない。簡単にいえば、熱海はミニバブルにある。しかし、泉さんとか南熱海さんに波及がきちっと行っているかというと懸念がある。もうひとつ。変化があるのは、お客さんが夜街に出ないこと。かつては旅館・ホテルがお客さんを夜、街へ出さないということで批判をいただいた。しかし、現在では旅館のクラブにも来なくなっている。食事終わると部屋に入りでてこない。いま必要なのは、熱海(市民)の皆さまに夜のまちで出てもらう、取り組み」と藤曲県議に期待を寄せた。

県政報告の中で藤曲氏は「この2年間、オール熱海という政治信念で市民・政治・行政・経済界との連携を意識して取り組んできた。イメージとしては1つの球をつくる形。最初はでこぼこでなかなか回転していかないが、いろんな方々を入れ、いろんな方々の力をいただいき球を大きくしていくと、滑らかに一気に動き出す」と県議1期目の前半を振り返り、2年間の成果として①熱海港周辺の環境整備費の大幅復活(今年度予算7200万円)②東海地方で初めてのモバイルファーマシー(キャンピングカーを改造した臨時調剤車の配備)③下多賀から山伏峠を越えて伊豆の国市へ通じる熱海大仁線の県道と市道の交換④日本版DMOで熱海芸妓をPR(県議会)--などを挙げ、「静岡県は35市町のうち、27市町が転出超過で人口流出が大きな課題となっている。その中で熱海市は、昨年166人の増加で県内で一番だった。これはオール熱海で熱海ブランドの復活に取り組んできた成果。人口減の分は元気なシニアに来ていただいて魅力ある熱海づくりに取り組んでいく」と力強く話した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)


◆土屋副知事「私は副知事になる前に県の経済産業部長、その前が経営会議部長。ここは県議会を担当しているが、私の記憶の中で2年間で3回質問した新人議員は記憶にない。あり得ないこと。自民党の奥深さと、どんな際でも質問に対応できる藤曲先生の力量の表れだ」

◆杉山市議会議長「藤曲県議と私は同じ町内会。市議会議員になったのも同じ。同じ会派に所属していた。彼はみなさまのところに足しげく通って、そして皆様の声を吸い上げる。それを信条にこの2年間は防災を中心にに取り組んできた。今度は少子化、高齢化がもっともっと加速する熱海市の声を県に届けてもらい、市県が手を携えてこの問題に取り組んでいきたい」

◆米山公明党熱海支部長「私の知人が、今回の県政報告会の返信用のはがきを出す際に、すみに県のことをこうなったらいいな、とメモして送った。そうしましたら、日にちをおかずに藤曲さんから電話がきて、その方が満足がいくような形になりました、と。身近な、小さな事を大切にする藤曲議員ですから、2年間で海、命、道に全力で取り組まれ、実績を残してきた。地元熱海発展のために、私どももしっかりと藤曲県議を支え、共に活動していく」

◆植松静夫孝熱海土木所長「藤曲県議のご尽力で熱海土木が抱えている大きな課題を進展することができた。熱海市内6地区で津波対策を検討しているが、熱海地区では、防潮堤かさ上げを含む津波対策の方針が合意された。これは伊豆半島で初めて。残り5地区のうち、泉、伊豆山、初島でもその方向で進んでいる。網代、多賀地区についても協議を重ねている。基本方針が決まれば次は実施。今年度、渚との親水公園の第4工区に関して7200万円の予算がつき、初川の水門についても予備設計の予算をいただいた」




乾杯の音頭は中島幹雄熱海市観光協会会長

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