【編集室】アオリイカ目当てに釣り人続々、全国的なスルメイカ不漁で拍車


大型連休が終わるのを待っていたかのように、熱海港の岸壁やナナハン岸壁は首都圏などから訪れた釣り人でにぎわっている。この時期はどんなものが釣れのか。興味津津にフィッシングクーラーをのぞくと、15センチほどの何匹ものアジが元気に泳いでいた。釣りに不案内の筆者が「こんなにアジが釣れるんですか」と尋ねると「この辺じゃ、アジはつれないよ。それは餌。ここに来る前に買ってきた」。「狙いはアオリイカ、熱海は結構人気だよ」と丁寧に教えてくれた。
アオリイカの産卵はゴールデンウイークごろから始まり、8月中旬ごろまで続くという。岸壁近くの海藻に産卵するメスを追ってオスのアオリイカが集まる。堤防からでもよく釣れる。
釣り方は、餌の活きアジのゼイゴ(背筋の硬いとげの部分)に針を刺して泳がせ、アオリイカがアジに抱きつくのを待って、ヤエンと呼ばれる掛け針を道糸に沿って水中に送り込み、引っかけて釣り上げる。外科医が血管にカテーテル(細い管)を通すような精密な動き。とはいえ、ヒットしてもアオリイカも必死だ。渾身の力で藻に潜り込む。ここからが真の戦いが始まる。その激しさを物語るように、釣り上げたアオリイカは、墨を吐いて目くらましを図るため、黒色に染まっている。アジの頭を食い千切って逃げる手練ダレのアオリイカも多い。それをじっと見守るニャンコ。釣り上げたアオリイカは、自宅に持ち帰って刺身にしたり、バターしょうゆ焼きにしたりして食べる。もちろん嫁さんも大歓迎だ。
今年は、海温などの影響でスルメイカの深刻な不漁が続いており、1キロ当たりの単価も前年の2倍に高騰している。夏場にかけて熱海を訪れる釣り人は一段と増えそうだ。ボウズに終わっても、この絶景が楽しめれば、交通費を払っても十分にお釣りがくる。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
◆立ち入り禁止 熱海港桟橋やナナハン埠頭内は、県土木の管理地で、関係者以外立ち入り禁止区域。東海汽船の旅客船が発着する旅客船の発着エリアも禁止区域で釣り人にはその都度注意している。釣り人につられて小さな子供が桟橋内に入り込むなど、ゆゆしき問題になっている。








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