【経済】熱海型「同期の桜」で早期離職者を防げ 異業種の新入社員で同期会


熱海商工会議所と熱海市は、市内の事業所に今春就職した新入社員を募り、「熱海同期会」を初めて結成した。5月18日、市役所で初会合を開き、異業種の新入社員や職員15人が初めて顔を合わせ、期待に胸を膨らませた。人口3万7千人余りの熱海市は中小企業が多く、採用人数が少ない。そこで市内の企業の新人社員を集めることで「同期意識」を構築しようというのが狙い。悩みを相談しあったり、同期の交流の場が増えれば、早期離職者の問題解決や優秀な新卒社員確保にもつながる。同商議所はそう考えた。商議所と市が主催する形での「新入社員の同期会結成」は日本初という。
背景にあるのが、日本一の温泉観光都市を目指す熱海の活況。5年前に比べ宿泊者数が約3割増えた。小松久男専務理事は「市内の企業は人手不足、とくに若くて優秀な人材の確保に苦労している。今回、同期会を立ち上げた趣旨もそこにある。業種が違う同期生同士が交流し、悩みを相談しあったり、成功例などを紹介しあったりして市の経済発展の原動力になることを期待している」と述べた。
クリエイト・サムシング・ニュー
齊藤栄市長は、30年前に国土庁(国交省)に入庁した1988年(昭和63年)当時を振り返り、「あのころ日本はバブルの真っただ中で、異業種交流の会がいっぱいあった。当時の公務員の仲間や業種の違う同期との交流は今でも続いており、いい刺激をもらっている」と話し、「これからの熱海を担うのは、市役所でも商議所でもない。あなたたちだ。机に座っているだけでは何も生まれない。クリエイト・サムシング・ニュー(新しい創造)。いろんな所へ行って、異業種の仲間と交流し、これまでになかった仕組みやサービスをクリエートしてほしい。熱海は規模が小さいが、海もあり山もある。その意味では日本のどこより恵まれている」とエールを送った。
この日の同期会では熱海市の串特急をはじめ伊豆各地で飲食店を経営する株式会社オウンウェイの久保田友和代表がワークショップを開き、その後に懇親会。約5時間にわたって同期の絆を強めた。ほとんどが市街の出身者で構成されている。熱海同期会・第一期生の成長が楽しみだ。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

◆熱海同期会の第一期生 熱海後楽園ホテル=田中沙羅(18)、金子健吾(25)、内田亮(20)、北川大海地(18)▽光サービス=大坂倭斗(18)▽ニューとみよし=藤原桃香(18)、福岡眞穂(18)▽熱海市役所=石川久美子(24)、塩見純(22)▽熱海商議所=飯塚隆生(26)▽富士自動車電機=稲葉志織(18)▽ホテルニューアカオ=岩城和也(22)、曽根笙太(20)▽三ツ星工業=鈴木文大(18)、大沼柊哉(18)※順不同






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