【編集室】「鍵盤の女王」マルタ・アルゲリッチ、静寂の能舞台で観衆魅了

MOA美術館のリニューアルオープンを記念した「アルゲリッチ&伊藤京子スペシャルコンサート at NOGAKUDO」が5月24日夜、熱海市のMOA美術館・能楽堂で開かれた。世界最高のピアニストの一人と称されるマルタ・アルゲリッチさんが、熱海市の姉妹都市大分県別府市で「別府アルゲリッチ音楽祭」の総監督を務める伊藤京子さんとのピアノデュオ(連弾)で、モーツァルト「アンダンテと5つの変奏曲 ト単調 K.501」、ラヴェル「マ・メール・ロア」、ショパン「ムーアの民謡風な歌による変奏曲 ニ長調」を協演。カルテット・アマービレカマービレとのアンサンブルではシューマン「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44」を披露。巨匠が織りなす繊細で美しいメロディと息の合った演奏に会場を埋めた500人の観衆を魅了した。
アルゲリッチさんのコンサートは2000人~3000人の大ホールで開くことが多く、能楽堂(501席)での演奏は初めてだったが、「欧州の社交界のサロンや教会にも似ていて興味深い」と笑顔で登場。静寂の能舞台に置かれた一台の漆黒のピアノと世界最高峰のピアニストの演奏。研ぎ澄まされた「日本の美」と「クラシック音楽」の融合に首都圏から訪れた観客の一人は「室内音楽の極致、来てよかった」と酔いしれた。
(熱海ネット新聞)
◆マルタ・アルゲリッチ アルゼンチン出身でショパン国際コンクールなど数々の国際コンクールで優勝。世界三大オーケストラのベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団など数々のオーケストラと協演し、「鍵盤の女王」と呼ばれる世界トップのピアニスト。東海地方での演奏は浜松市でのコンサート以来、14年ぶり。これまで数多くクラッシックコンサートを開催してきた同美術館だが、これほどのビッグネームは初めて。
◆主催 岡田茂吉美術文化財団


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