【編集室】8月のあたみビール祭りへ向け、湘南なぎさ連の稽古急ピッチ


2017年の「あたみビール祭り」(実行委員会主催)で阿波踊りを披露する「湘南なぎさ連」(藤沢市、伊藤弘美連長)の稽古が毎週木曜と土曜の夜に小田急江ノ島線・湘南台駅近くの湘南台文化センターで行われている。同連は結成8年目ながら高円寺阿波おどりで東京都知事賞を受賞するなど、南関東を代表する有名連。会員の中には長島一俊さん(宝亭店主)もおり、6月15日夜、長島さんに同行して阿波踊りの稽古を見学した。
仕事を終えた会員たちが午後7時から次々集まり、この日も約40人が集結。「ヤットサー、ヤットヤット」の掛け声に合わせて汗を流し、長島さんも「あたみビール祭り」最終日の8月4日に披露する組踊りに磨きをかけた。
10年前の「熱海阿波踊り」で魅了される
長島さんが同連に加わったのは3年前。10年ほど前に熱海市内で民間団体が主催した「熱海阿波踊り」を見て、その研ぎ澄まされた美と技に魅了された。その後は毎年8月、高円寺阿波おどりを観賞に出向いていたが、3年前、思い立ってボランティアに加わり、出場連のお世話係で運営に加わった。その際に担当したのが湘南なぎさ連。当時、還暦を迎え、少なからずためらいもあったが、入会を申し出た。通っていた高校が偶然にも湘南台駅近くにあり、会員の中に当時の同級生の家族がいたことが背中を押した。
最初は距離も遠いことなどから、同連は難色を示していたが、長嶋さんの情熱が伝わり、快く応じてくれたという。ほとんどの踊り手は20代~40代だが、廣田健二会長、伊藤弘美連長をはじめ、各会員がやさしく手ほどきをしてくれ、この夜も「いいよ、チョーさん頑張れ」の声が飛んだ。
稽古場には、昨夏の「あたみビール祭り」で「湘南なぎさ連」の阿波踊りを見てファンになった市内桜木町の元寿司職人・橋場慶一さん(92)も訪問。今年5月の春のビール祭りで撮影した同連のA4サイズの写真十数種をプレゼント。「自分でパソコンに取り込み、印刷してきました」と手渡すと、女踊りのメンバーが感激し、記念撮影に集まった。
稽古で汗を流すと仕事の疲れも吹き飛ぶ
「ここで練習に参加して汗を流すと癒される。仕事の疲れも吹き飛びます。自分で言うのもなんですが、この年になって本当に素晴らしいメンバーに出会えた。湘南なぎさ連の皆さんに心から感謝している。いつの日か、熱海にもこういう連ができるといいですね」と長島さん。いつもは生真面目を絵にかいたような人だけに、その無垢な笑顔を見ているだけで、阿波踊りの素晴らしさが伝わって来る。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
動画あり…長島3
湘南なぎさ連稽古


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