契約満了に伴い、公募による指定管理者の指定で熱海市が起雲閣は引き続き「NPO法人あたみオアシス21」、小山臨海公園は新たに「ReTAS Project共同事業体」(現在はNPO法人atamista、シンコースポーツ株式会社)を指定候補にしたことにいて、選考経緯と選定理由を説明した。市議会9月定例会の一般質問で高橋幸雄氏(熱海成風会)の質問に当局が答えた。
起雲閣は市民5人及び市職員を含む計7人で組織された指定管理者選定委員会で協議。5月26日の現地説明会には4団体が参加したが、最終的には応募が1団体だった。「市指定有形文化財である施設の重要性を認識しているのに加え、具体的な改善点やより高いレベルでの研修体制の提案があった」ことを評価し、引き続き「NPO法人あたみオアシス21」を指定管理者候補にした。
小山臨海公園は利用者や観光団体、会計、施設管理の有識者で構成する民間委員5人と市職員の計8人で選考。5月18日の現地説明会には7事業者が参加したが、最終的な応募は3団体だった。「市民の健康増進に対し、幼少期から高齢者まで幅広い健康プロジェクトが提案され、園内、植栽管理についても具体的提案があった」ことなどから「ReTAS Project共同事業体」を指定管理者候補とした。
両施設とも、議会の承認を得て決定する。指定期間は平成30年4月1日から5年間。
■姫の沢公園と市営駐車場は31年度に指定管理者
また、高橋氏は平成31年度に更新が決まっている姫の沢公園と市営駐車場についても質問。当局は「今後、公募か非公募などの市の方針を決定し、11月定例会で(議会に)報告する予定」と話し、現時点では両施設ともに指定管理者での管理を検討しているという。「公募の場合、姫の沢公園へはどのような事業者が応募すると思われるか」の質問には「姫の沢公園は花に親しみ、自然と触れ合う公園なので、その面での管理実績が求められる。公園の施設管理や造園に実績のある業者の応募が考えられる」と答えた。
高橋氏は「起雲閣については、議会の原則公募の方針に沿って、NPO法人あたみオアシス21が公募でいいというのに、市長が特命にこだわり、半年間とはいえ、余計な財政支出をしてしまった経緯がある。この点を認識してほしい。また市営駐車場については、かなりの余剰金が見込まれる、その余剰金が市民に還元できるよう検討していただきたい」と要望した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■起雲閣(5人で採点、満点は500点)
あたみオアシス21=397点
※平均点79・4点(合格基準点65点)
■小山臨海公園(6人の合計点、満点は600点)
ReTAS Project共同事業体=484点(平均点80・66)
団体a=483点(平均点80・50)
団体B=428点(平均点71・33点)
※オリンピック方式で行い、採点者8人のうち、最高点と最低点を除外。
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