熱海市役所の第3庁舎入口に鎮座する「御殿稲荷(いなり)神社」で9月17日、秋祭りがあった。雨宮盛克宮司が神事を執り行い、祝詞を奏上したあと、同神社の講元・杉崎明さん、池田重樹新宿町内会長らが玉串を奉てんし、家内安全、熱海市の発展などを祈願した。杉崎さんは「台風の接近で心配したが、ここだけ天候が回復し、ぶじ終えることができてよかった」。池田会長は「御殿稲荷神社は町内で管理し、毎年2月に初午(はつうま)祭、9月に秋祭りの準備をし、実施している。協力してご奉仕を続けていく」。参拝者は住民の心のよりどころとなっている御殿稲荷の神様に感謝するとともに、同神社前の岡本ホテル跡地の再整備事業が、早期にいい方向に進むことを祈った。
(熱海ネット新聞)
◆雨宮盛克宮司 奉仕と勤めの心で準備していただき、心地よく秋のお祭りができた。皆様の生活の安泰、繁栄、健康と災いなく、生活が穏やかであることを祈念した。
■御殿稲荷(ごてんいなり) 江戸幕府三代将軍・徳川家光は、家康が大湯の温泉で湯治した熱海に湯治御殿(熱海御殿)を造らせた。その際、御殿の鬼門除けのために京都伏見神社より分祀して建立。昭和38年(1963年)、新宿町御殿稲荷溝の講員や有志により修復。平成24年(2012年)、熱海市役所の建て替えにあわせて講員、新宿町内会が社、棚、石垣を改修して塗り替えた。
■講(こう)同じ目的で参拝する集まり。
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