熱海市は12月4日、東京・千代田区の日本記者クラブで会見を開き、「第1回熱海国際映画祭」の概要を発表した。読売新聞に掲載された小説「金色夜叉」(明治30年~35年)で熱海の名を全国に知らしめた尾崎紅葉の生誕150周年を記念して企画したもので、期間は来年6月28日から7月1日までの4日間。熱海市のMOA美術館、熱海芸妓見番歌舞練場、市内ホテル旅館を会場に開催する。主催は熱海市、スカパー、イオンシネマ、フォーカスで構成する実行委員会。国内外から新作を公募し、その中から日本国内初披露となる20作前後を選出し、審査は映画監督協会理事長の崔洋一氏をはじめ、国内外の映画監督、脚本家らが行い、グランプリ、準グランプリ、監督賞、尾崎紅葉賞(原作・脚本)、音楽賞、主演俳優賞、主演女優賞、学生映画賞などを競うコンペティションを行う。応募総数は3000作程度を見込んでいる。
日本の映画祭では珍しく、韓国「釜山国際映画祭」とフランス「ECUヨーロッパ映画祭」の海外映画祭と連携して開催する。
■ホテルニューアカオにレッドカーペット
初日28日には、ホテルニューアカオでレセプションパーティ(レッドカーペット)を開き、熱海芸妓が「熱海をどり」を披露する。29日から1日まで上映会と審査会を行い、1日午後6時に受賞作を発表。記者会見とカクテルパーティーを開く。グランプリ受賞作は首都圏、名古屋、大阪などのイオンシネマで1~2週間上映され、釜山とパリでも公開する。
■映画祭を通じて熱海を世界のリゾートに
会見には、齊藤栄市長、同映画祭のロゴ等をデザインをした原香苗氏、市観光経済課職員でロケ支援事業「ADさん、いらっしゃい!」担当の山田久貴氏、イオンエンターテイメントの久保野純也氏、実行委員会の髪林孝司氏が臨み、齊藤市長は「映画祭を通じて熱海が開かれたリゾートに飛躍し、日本の文化を世界に発信する場となることを期待している。今後、毎年開いていきたい」と話した。ECUヨーロッパ映画祭の創設者でアカデミー賞を受賞したこともある、映画監督のスコット・ヒラー氏が審査副委員長に就任したことも発表され、同氏は「熱海映画祭と連携できてとてもエキサイティングだ。来日を楽しみにしている」とビデオメッセージを寄せた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■日程 6月28日~7月1日
■主催 熱海市、スカパー、イオンシネマ、フォーカスで構成する実行委員会
■会場 MOA美術館、熱海芸妓見番歌舞練場、市内ホテル旅館
■各賞 グランプリ、準グランプリ、監督賞、尾崎紅葉賞(原作・脚本)、撮影賞、編集技術賞、音楽賞、主演俳優賞、主演女優賞、助演俳優賞、助演女優賞、映画企画賞、撮影未着手脚本賞、最優秀アニメーション賞、最優秀短編映画賞、熱海学生映画賞、熱海ロケーション映像賞(短編、長編)
写真=熱海国際映画祭のfbより
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