【文化】初代英国公使ゆかりの地にレリーフ寄贈/熱海ライオンズクラブ


熱海ライオンズクラブ(駒嶺洋会長)が制作した初代駐日英国公使ラザフォード・オールコックのレリーフとブロンズ像が1月23日、愛犬トビーが眠る熱海市上宿町の大湯間欠泉に設置された。ブロンズ像は同クラブが創立40周年記念事業で1998年に制作し、これまで渚親水公園ムーンテラスに設置されていた。今回、60周年記念事業で同クラブから「本来あるべきゆかりの地に設置してほしい」との申し出があり、新たに制作したステンレス製の銘板とともに熱海市に寄贈した。
■愛犬トービーの不慮の死と里人の思いやり
英国公使オールコックは、万延元年(1860年)に外国人として初めて富士登山をしたあと、熱海温泉に約2週間滞在。その折り、スコッチテリア(スコティッシュテリア)の愛犬トビーが大湯間欠泉に触れて大火傷を負って亡くなるという痛ましい出来事があった。その際に熱海の里人は、人の死を悼むのと変わらない葬儀を行い、丁重に弔ったという。
■明治維新前の「日英の絆」を熱海が構築
当時、生麦事件や英国公使館襲撃事件などにより、日英関係が悪化していたが、江戸に戻ったオールコックは、このトビーの手厚い葬儀の様子を本国に報告。熱海と日本人の評価を高めるとともに、英国大使館と 熱海の友好関係を構築。市は現在でも天皇陛下の誕生日に紅白の梅を献上する際に英国大使館にも持参している。
後にオールコックは、「かわいそうなトビー」と刻まれた石を熱海に送り、墓石として大湯間欠泉に設置されている。その墓石の隣に今回レリーフが設置され、戌年(いぬ)とも相まって新たな観光スポットとして期待されている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■駒嶺洋会長 奉仕の心はライオンズクラブのモットーであり、当時の熱海の里人の外国人に対するおもてなしの心を後世に伝えたいと、60周年の記念に合わせてレリーフを作った。
■齊藤栄市長 オールコックがほほ笑む姿が目に浮かぶ。大事に保管させていただく。
■除幕 駒嶺洋会長、中島幹雄60周年記念事業実行委員長、齊藤栄市長、森本要副市長、三田光行教育長、山田治雄市議、佐藤元昭熱海温泉組合長


熱海ライオンズクラブ・駒嶺洋会長

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